取引銀行の選別
よくお客様から 「どの銀行と取引すれば良いのか?」 という質問を受けます。
会社の内容が良いのであればどの銀行でも構わないと言えますが、日本の 中小零細企業の90%近くは実質赤字なので取引金融機関の選定を間違うと 命取りにもなりかねません。
また金融機関の選定は都市部や都市近郊、地方によって全然変わってきます。
首都圏や政令指定都市においては年商が1億円以上あるのであれば、都市銀行と地元の 信用金庫の2行以上は必要でしょう。
ポイントは年商1億年以上です!
何で1億円以上なのか?
絶対という事はありませんが、都市銀行のビジネスローンは年商1億円以上ないと 審査対象にならない場合が多いからです。
このビジネスローンのメリットは信用貸付(プロパー)なので、保証協会付融資の枠を 残す事が出来ますし、なんと言っても審査スピードが抜群に速いので、 お客様も安心できます。
この都市銀行のビジネスローンを使う使わないは別にしても都市銀行が出店している エリアの方はお付き合いしていた方が良いかと思います。
都市部の年商が1億円以下の企業は、まめに営業が訪問をしてくれる信用金庫と 国民生活金融公庫がベターだと思います。
それでは地方はどうすれば良いのか?
地方銀行と信用金庫をメインにして、信用金庫か信用組合か国民生活金融公庫を サブ取引にして2行との取引が望ましいのではないでしょうか。
また、地方銀行勤務時にお客様からよくこのように言われていました。
「似たような規模の地方銀行でも融資に対しては考え方が全然違うのね。」と。
そうなんです。
同じ規模の地方銀行でもその銀行によって、支店によって、強いて言えば担当者に
よってお客様への取組スタンスは変わってきます。
つきあう銀行の選定時においてはその銀行の内容を吟味するしかないのです。あとは、その地域の支店長の異動は見逃さずにウォッチした方がいいと思います。
支店長が変わると融資スタンスも変わることが多いです。 私は6人の支店長と一緒に仕事をして参りましたが、融資に対しては6人6様でした。 もしかしたらくだらないと思うかもしれませんが、この支店長の異動は実はお客様の 今後を左右すると言っても過言ではないのです。
取引銀行を選定したり、新しい銀行と取引する際には、これらの事を念頭において 行動すると、ある程度のリスクは回避できるのではないでしょうか?
⇒銀行取引コラムVol.4「銀行の合併」
《無料メルマガ『今日から使える銀行取引&リスクマネジメント入門』より抜粋》
